スポーツドライビングの薦め
レースの安全性を考える


私達が参加してるレースは、アマチュアスポーツです。
アマチュアである訳ですから、スポーツを楽しむ事が一番でなくてはいけません。
では、何が楽しいのか! 良いタイムを記録すること。 レースで優勝すること。 誰かより速く走ること。 綺麗に走ること。 ただサーキットを走ること。。。。 人それぞれに目的があると思います。
では、どうなったらつまらないのでしょう。 タイムが悪いこと。 レースで負けたこと。。。。 でも最悪は、車を壊したり、自分が怪我をしたり、最悪は死んだり! もう、つまらないと言う次元では無くなってしまうと思います。
では、楽しい事の最低は何か! 結果は満足できなくても、思いっきり走って、ウチまで無事に帰ること。 それでは無いでしょうか。
店長はそのように考えます。


今年のF1は、昨年からレギュレーションが大幅に変更され、ギャンブル性が増えました。 昨年の覇者のフェラーリも今年は奮いません。 しかし新レギュレーションでは、予選のあとにマシンが保管、またタイヤが制限される為、急に天候が変わるとセッティングの変更が出来なく、今度は非常に危険な状況になってしまいます。 (インディ500なども同様ですがオーバルレースは雨は中止なんです。)
レースの不確定要素を増やす事と、レースを面白くする事は、イコールでは無いと言う事でしょう。 要するに、レギュレーションの作り方で、レースの方向性が違ってしまうと言う事と思います。

方向性と言えば騒音問題。
サーキットに騒音は付き物ですので、各施設で住民と問題が起きています。 しかし、他人と競争とする事、クローズコースを走る事は、必ずしも騒音に結び付く物では無いと思います。 排気音量も、今の車の性能なら爆音にする必要無く、一般道と同じ排気音量でも十分楽しむ事ができます。 スキール音も、ドリフトする程までスライドしなければ、特に大きな音はしないでしょう。 ダートならもっとしません。
主催者、サーキット所有者が、参加車、走行方法をコントロールできれば、ここまで問題になる事は無いと思います。 主催者、サーキット所有者が、いったい何を目指すのか? それが重要なのかもしれません。 直接安全性とイコールではないですが、方向性と言う意味では、同じ事なのかもしれません。 やはり主催者の意向、ポリシィが重要となるのでしょう。


メディアの意識にも問題があると思います。
レース番組のオープニングには、優勝者の映像より、クラッシュシーンの方が多いです。 そんな危険なものを美化しているのは何故でしょうか? 所詮、レースの醍醐味、サーキット走行の楽しさを理解できていないのだと思います。 メディアがそのように流してしまうと、知らない人はそれが一番かっこいい事と思ってしまいます。 思いっきり突っ込んで、ギャーとブレーキをかけ、ドリフトしながら立ち上がり、抜く時はぶつけながら抜く。 簡単に現れる凄さとは、本当の凄さじゃないです。 もっと繊細で、緻密なところに凄さがあると思います。 コンクリートフォールに、数センチ、いや数ミリで寄せて走る凄さ、相手のミスを見つけて、一瞬で抜いてしまう凄さ、いろいろあるはずなんですがね。 どうも表現出来ていないと思います。
サーキット走行の経験の人に「いったい何キロ出すの?」と良く言われます。 コース1000なら、よっぽど高速道路を飛ばした方がでますよね。 オヤジセダンで、無謀に飛ばしている人の方が出ているはずです。 オーバルのスパースピードウェイでなければ、富士の直線でなければ、スピードリミッターなんて効きません。 そのような質問がほとんどと言う事は、視聴者に車を操る上手さ、凄さを伝えられていないのだと思います。 だから、単に速く走っているんだと認識されているのだと思います。


また、参加者側にも意識が必要です。
スピンや事故でイエローコーションだらけのレース、出走台数が極端に少なくなりバトルが見れないレース、そんなレースを観ているとつまらないですよね。 もちろん参加しているドライバーも、きっとつまらないと思います。 1台で走っていれば、それはレースにならないのですから。 レットで中止になってしまったら、それは何を走りに、観に来た事になるのでしょうか。 それは最悪の事と思います。
スピンしないとうまくならないと言う人もいるでしょう。 でも、スピンをした場合、又はコースアウトした場合、絶対車を壊さないと言える人がいますか? プロでもいないと思います。 また自分だけが壊すならともかく、他人の車を壊してしまったら、怪我をさせてしまったら、最悪殺してしまったらどうしますか? サーキットでは、何が起きても全て自己責任ですが、だから良いと言うものではありません。 もちろん保険も効きません。 だからこそ、スピンやコースアウトはしてはダメなのです。 終わったら笑って帰れることが一番重要なのです。

レースを考えた場合に、やはり観客が居る事が重要と思います。 無料で見ることが出来たにしても、そこまでの交通費、時間を費やしています。 観に来たレースが、つまらないレースであれば、もちろん文句が出てきます。 参加者側にしてみれば、それが実は重要なのではないでしょうか。 面白いレースをすることは、それは技術的にレベルが高く、またイベントとしても楽しいレースと思います。 その恩恵は、実は参加者にも還元されるはずです。 面白いレースって、台数が最後まで減らず、それぞれのクラスでハイレベルの競い合いがあり、誰もが認める人が優勝する。 ビリの人も楽しかったと思えるレースと思います。 結局、面白いレースをする事が、レースの安全性に繋がると思います。


店長は競馬が好きですが、競馬が人気があるのは、単にギャンブルだけでは無いと思います。 目の前を馬達が全開で走り抜け、ジョッキーが思い通りに行かない馬を、絶妙に操る上手さがあるからです。
店長はまだ競馬を初めて10年程度ですが、一番のレースはナリタブライアンとマヤノトップガンがガチンコ勝負した阪神大章典です。 それはG1ではなく、G2のレースです。 年度代表馬同士が、4コーナ−から2頭のマッチレース、他馬は遠く後ろ。 頭の上げ下げで順位が変わる、そんなレースに競馬場はどよめいた。 ゴール板を駆け抜けた時、ほんのちょっとだけナリタブライアンが前に出ていた。 復帰後、初めての勝利だった。 負けたトップガンも正々堂々と戦った上での2着。
そんなレースを車でやりたい。



ガレージ宿河原